NETDUETTOで遠隔演奏やってみました

music

コロナ自粛の中、趣味のバンド練習ができなくなったので、メンバのアイディアで遠隔演奏をすることに。実際に試してみた内容と感想について触れてみたいと思います。

そもそも、高校生の頃から趣味でドラムを叩いていて、社会人になってからも幸いなことに仲間に恵まれ、50歳までバンドを組んで演奏をしていました。しばらくのブランクの後、再び活動を開始。まあ、今となってはやっていることはコピーバンドに過ぎないのですが、好きな曲を自分たちのペースで集まって演奏して楽しんでました。それが冒頭のコロナ騒動でスタジオでの練習ができなくなってはや3ヶ月、バンドの1人が遠隔演奏で練習をしたと言うので、我々もやって見ることになりました。

YAMAHAのNETDUETTOを使ってみる

ここで遠隔演奏とはどういうことを言っているかというと。。。。
ちまたでは、星野源さんとか、Youtubeで有名人がセッションしてますが、これらは自撮りした演奏動画をアップしてそれを聴きながら自分の演奏を加えていく、というパターンが殆どのようです。ここでいう遠隔演奏は、演奏している映像/音楽を聴き/見ながらながら同時に演奏することを言っています。

当然、この場合問題になるのは遅延(レイテンシー)です。これがどうかで遠隔で演奏できるかが決まってくるほど重要な要素だと思います。無論腕の問題はありますが。

初回は演奏にならず。。

バンド構成は、ドラム(自分)とキーボードとギター、ボーカルという構成でベースは不在です。今回の遠隔演奏では、不在のベースパートは自分が打ち込み(DAW)同期演奏、ドラムを叩きながらDAWでネットに流して、これにみんなが合わせる、そのツールとしてヤマハのNETDUETTOを利用する、という形です。同期は遠隔演奏でなくてもスタジオで練習する時もそう言う形態でやってました。

 この今回使ったNETDUETTOとは、ヤマハが提供するアプリケーション(現在はβ2)をクライアントのパソコン(Mac/Windows)にインストールし、指定のクラウド環境にルームと言うスペースを作成/登録して、ここに演奏するみんなが入っていって、演奏を合わせると言うコンセプトになってます。ルームは公開にも非公開にもできます。

 まずは、バンド全体では以下のような感じでの接続になっていたはずです。

NETDUETTOを使った遠隔演奏

演奏は3拠点です。
1)キーボードは集合住宅用の光回線、有線直結、ボーカルはキーボードのライン入力経由のようです。ドラマーの自分がモニタする範囲においては、かなり遅延が激しく同時に演奏するには耐えられない状態でした。その時NETDUETTOでのレイテンシーは60msを超えていました。音速を考えると、およそ20m離れて演奏するのと同様とのことです。なるほど。そりゃダメだ。殆ど忍耐の世界。

2)ギターはADSL経由で最も遅延が激しく、突然ブツブツ切れたり演奏に参加しているという状態ではなかった。

3)ドラムは防音室で有線が引けておらず無線LANを利用。事前の調査ではネット速度は200~400Mbps程度は出ていました。が、演奏している相手方は遅延が激しいとのことで断念。キーボードから見て遅延は30~60ms程度だったとのこと。

結局、リモートで生ドラムを演奏しつつクリックを聴きながら、 NETDUETTOの戻り音、すなわち遅延の音を聞くのは大変辛いものがありました。いっそ、NETDUETTOだけとしたいところでしたが、ベースは同期モノでクリック聴きながらの演奏だし、生タイコなのでヘッドフォンでNETDUETTOだけモニタしても遅延していないリアルタイムの生音が聞こえてくるので、調整ができないという事態になりました。

2回目の遠隔演奏は一瞬レイテンシが解消、うん、瞬間いける!

前回の反省を生かし、NETDUETTOのモニタをDAW経由としたりして工夫を実施。これ自体ではあまり解決策にはなりませんでしたが、2度目の演奏は日曜日の昼間の時間帯で一瞬ネット環境が改善された時間帯もあって、そこではレイテンシもほぼなく、ストレスをあまり感じずに演奏することはできました。
ドラム側(DAW側)の環境では、ネット性能はある程度担保されているはずですが、無線なのも今ひとつレイテンシが改善されない原因かも知れません。あとは言うまでもないですが、他のメンバのネット環境の改善も必要そうです。

 よって、現時点では「これでネットで完結」ということはできませんでした。

 なお、ヤマハではこの6月からNETDUETTOの後継サービスSYNCROOMを開始するようです。基本はこのNETDUETTO β2と同様のようで、ユーザ登録制になるとのことです。少しでもレイテンシーが改善されることを願ってます。

 なお、このコロナ巣篭もりで、遠隔演奏の需要が大きく高まったせいか、急にNETDUETTO関係の記事が多く見られるようになり、情報はそれなりに出回ってきたようです。色々読ませていただきましたが、この記事が最も詳しく丁寧に書いてあったので参考までに紹介させていただきます。

SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
ネットでセッション出来る無料ソフト ヤマハのSYNCROOMの使い方・推奨環境を実際のセッションした経験を基に解説した記事です。かなり活用できるソフトなので要チェックです

今度、小生のDAW側の環境や設定などのメモを参考までに整理しておきたいと思います。

コメント

  1. drumist49 hisashi3tanaka より:

    こんにちは。初めまして、ドラ男と申します。サイトの調子が悪かったので返信が遅くなってすいませんでした。
    サイトを紹介させていただいてありがとうございました。とても参考になりました。
    URLはご指摘のように変更いたしました。(あまりブログの運営に慣れていないので履歴にはしませんでしたが、問題があるようで
    あればご指摘ください)
    引き続き、どうぞよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました